患者さんに寄り添う心

患者さんからこんな話を伺いました。数年前に大病を患い、闘病生活をおこなっていた際、薬の副作用で苦しんでいるご本人に向かって主治医の先生が、毎回病気にならないための精神論をとうとうと語られたそうです。その患者さんは、「言われていることは正論でもっともだけれど、身体が辛いときにその話を聞くのは本当にきつかったです。」とおっしゃっていました。たとえ正論でも健康な人にはわからない病気の辛さや苦しみがあるのです。その心に寄り添うことなく、正論を並べても、言われた方は返って辛くなるだけだったのでしょう。

あるドクターが、大怪我をなさって入院し、手術を受けました。お話しを聞くだけでとても大変な状況でした。それでもそのドクターは、リハビリをして見事復活された今、事故に遭う前よりも今の方が患者さんの気持ちに寄り添えるようになったとおっしゃっていました。

自分が患者さんの立場に立って初めて見えてくるものがあります。病気の不安、身体の痛みや辛さ…。またご本人だけではなく、一緒に闘うご家族の大変さ。上から目線ではなく、自分が同じ立場だったらどうだろうか、どんな言葉をかけてほしいだろうか、と相手の立場に立って考えることが大切なように思います。

また、患者さんの「お医者さんの言葉は患者さんにとって魔法の言葉なんです。」という最後の一言がとても印象的でした。

医師の言葉は、患者さんに取って”薬”にも”毒”にもなるのだと思います。病気と闘う患者さんに、「大丈夫ですよ。良くなりますよ」と言うと、患者さんは安心して、その安心が自然治癒力を高めるでしょう。一方、自分の経験値だけで「治療法はありません。余命〇ヵ月です」と言い切ってしまうと、患者さんに絶望を与えてしまうことになります。

病気を治すのは医師ではありません。患者さんに備わっている自然治癒力で治っていきます。その力を少しでも引き出すために医師としてできることは、自分が知っている精一杯の技術と知識で患者さんの治療にあたることと、患者さんに寄り沿い、時に励まし、サポートすることだと感じています。

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太陽の丘クリニック

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