本気のラジオ体操

子供の頃には、「それをやることの価値」がさっぱりわからなかったけれど、大人になってみたら理由がよく分かることって、世の中にはいくつかあるように感じます。勉強などはその典型で、自分自身もそうなのですが、「もっと勉強しておけばよかった。」と、大人になってひたすら反省している方もたくさんいらっしゃるのではないかと思います。(中には、同じ過ちを我が子には繰り返すまいと必死の方もいらっしゃるかもしれませんね。残念なお知らせですが、「歴史は繰り返す」確率が高いものらしいですが(笑)。)

そして最近、「ラジオ体操」もその類(たぐい)かもしれないと思うようなエピソードがありました。

ある、70代前半の女性が受診された時のことです。最近膝の調子が悪く、動くことがだんだん苦痛になってきたそうです。「エネルギー療法(ハンドヒーリング)」を学ばれている方なので、膝の痛みはご家族から取ってもらうそうなのですが、その際必ず、「体重を減らせ。」と言われ、「でもねぇ、それが一番むつかしいのよ。」だとか。食べ物にも気をつけているつもりなのに、なかなか思うように減らない体重に、段々どうでもよくなってきた、とおっしゃいます。

実は、このような悩みは高齢者には意外に多いのですが、あまり重要視されていないように感じます。高齢者には、食事量は減っているのに痩せることがなく、逆に筋肉が弱ってくることが原因で徐々に太っていってしまう、というケースがよくあるのです。このような、高齢者が陥りやすい肥満を「サルコペニア肥満」と言います。この女性の場合も、「・・・なんだか怪しいな。」と思われます。「サルコペニア肥満」の怖いところは、筋肉量の低下による身体機能の低下や、脂肪の増加による心血管のリスクが生じるところです。ということは、筋肉が減ることで、階段を上るのがつらくなったり家でつまずきやすくなったりするようになり、徐々に寝たきりへと近づいてしまうのです。また、脂肪が増えることで高血圧になり、心疾患や脳卒中などの生活習慣病の危険も高まります。

対策としては、筋肉を強化することが一番だとされています。そんなことを思いながらこの女性と会話をしていたら、何気なく「でもね、運動はやったほうがいいですよ。ラジオ体操なんかどうですか?」という話の流れになりました。たまたま、朝の早い時間帯だったこともあり、そのまま二人でやってみることにしたのです。負けん気の強いその女性と二人で、結構本気やってみた結果、ふたりで、

「・・・ラジオ体操って、意外にいい運動になるね。(ちょっと汗ばんで、ハアハア言っている。)」

「・・・ほんとですね・・・。(立場上、息を切らすなんて、できない・・・。)」

という顛末を迎えました。”ラジオ体操 第1”が終わった時「第2、やりますか?」と聞いたところ、速攻で「もういいです。」と、おっしゃいました。膝や腰の痛みはヒーリングで上手にコントロールしながら、筋力をつけていただけたらいいなと思います。同時に、子供の頃は何の役にも立たないと思っていたラジオ体操は、大人には絶大な効果があることを身を持って知りました。

皆さんも日々の運動不足解消に「本気の」ラジオ体操、いかがですか?

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