日本のオキシトシン研究の第一人者であり、統合医療を日々実践されている高橋徳先生著 『自律神経を整えてストレスをなくす オキシトシン健康法』
本書の中で、高橋先生はオキシトシンについてわかりやすく解説をされており、オキシトシンの分泌を促し健康になるための具体的な方法をたくさん挙げてくださっています。
(以下本文より抜粋)
今注目の”幸せホルモン”オキシトシン
なぜ、人は人を愛するのでしょうか。 進化心理学は、子孫を繁栄させるために愛という感情ができたといいます。いやいや、それは違うと宗教的な理由を述べる人もいますし、理論的な答えもあります。さまざまな答えがあり、どれが正しいとはいいづらいでしょう。 ただ、統合医療の立場では、はっきりと答えることができます。それは、人は愛することで健康になれるからです。
「オキシトシン」という脳内ホルモンがあります。愛したり、やさしくしたり、誰かのことを思いやると分泌され、幸せな気持ちで満たされるホルモン、それゆえに、「幸せホルモン」「愛のホルモン」とも呼ばれています。
近年、このオキシトシンが医学や脳科学の世界で注目を集めています。従来、オキシトシンには幸福感を得られる効果があるといわれてきました。しかし、それだけではなく、ストレスを抑えたり、自律神経を調整したり、血糖値や血圧をコントロールしたり、身体の痛みを抑えたりという、驚くべき効果があることが次々にわかってきたからです まさにいま、オキシトシンが「最強の脳内物質」なのだと、医学的に証明されつつあるのです。
では、「オキシトシン」が出ることによって、人間の体内で、具体的にどんなことが起きるのでしょうか。最新の研究では、次のような健康効果が表れるとされています。
〇ストレスから解放される 〇副交感神経の働きがよくなり、自律神経が調整される 〇血管を広げて血圧を下げる 〇動脈硬化を防ぐ 〇血糖値を下げて糖尿病を防ぐ 〇胃腸が丈夫になる 〇便秘が解消する 〇免疫力がアップする 〇心臓の機能が高まる 〇脳の疲れをスッキリ解消する 〇深くて質のよい眠りにつけるようになる 〇体の痛みがやわらぐ 〇認知症を予防する 〇人に対してやさしくなる 〇共感力高まる
では、どうすれば、この「最強の脳内物質」であるオキシトシンを分泌できるのでしょうか。じつは、ポイントはたった2つだけなのです。
ひとつは、あなたの五感に気持ちのよい刺激を与えること。あなたが楽しいと思うことをするだけでいいのです。おいしいものを食べるのでもよいし、自然を満喫することでもOKです。
そして、もうひとつは、人と交流することです。楽しい会話をするのもいいですし、他の人の肌に触れるだけでも分泌します。それどころか、誰かのことを思うだけでもいいのです。誰にでも簡単に出せるのが、オキシトシンなのです。
さらに、もうひとつ、オキシトシンには驚くべき効果があります。もしあながたオキシトシンを分泌すると、あなたのまわりにいる人たちもオキシトシンが出るようになるのです。つまり、あなたが健康で幸せになれば、まわりにいる人たちも健康で幸せになれるのです。これって素晴らしいことですよね!
今を幸せに生きることが健康の秘訣
本を読むと、オキシトシンを分泌するために特別なことをする必要はないことがわかります。
挨拶をすること、家族と食事をすること、夫婦で見つめ合うこと、仕事以外の友達を持つこと、同僚とランチをともにすること、好きなものを食べること、「ありがとう」と言うこと、朝の光を浴びて散歩すること…などなど、無理せずに自分の心が心地よいと感じることをして、今この瞬間を楽しく生き生きと過ごすことが、健康の秘訣のようです。
また、ボランティアをしたり、人のために行動したり、善いことをしたりといったことでもオキシトシンの分泌が活発になるそうです。ただ、高橋先生は「自己中心的な親切では、オキシトシンは分泌されません。人を思いやる心から発生する行動がオキシトシンにとっては大切なのです。」と述べておられます。
皆さんは、健康でしょうか? 今幸せでしょうか?
もしあなたが、今健康ではない。幸せではない。あるいは健康でも幸せでもないのなら
健康で幸せな人生を手に入れるために、日常の些細な一歩から始めてはいかがでしょうか。
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太陽の丘クリニック
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