「大丈夫」ということば。

連日の暑さに、今は本当に梅雨なのだろうかと、首をかしげたくなりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。建物もさることながら、敷地全体となると、かなりの広さを誇るクリニックでは、芝生や木々のことを考えると、雨乞いのひとつもしたくなる心境です。調べてみると、日本の雨の降り方には、30近い呼び名があるそうです。「五月雨」「氷雨」「時雨」など。美しい表現の数々は、日本人の自然を愛でる繊細さが伝わってくるようです。(一方で近年の雨にまつわる、ことばを見てみると、「酸性雨」「ゲリラ豪雨」と、なんとも味気ないなと、思います。)

そのように思うと、昔から私たちが当たり前のように扱う日本語とは、なんと奥が深いのだろうと、思います。ストレートな表現しか行わない、英語圏の人々に、なかなか理解されにくい、というのも、わかるような気がします。

そして、もう一方で、日本人の繊細な心の動きは、言葉を巧みに操ります。あくまでも個人的な感想ですが、本音と建て前から生じる、「噓」も、その一つだと感じています。゛建て前と、嘘は別物。”と、お感じになられる方も多いとは思いますが、本当に、そうでしょうか。

病院などでは、よく「大丈夫」という言葉を耳にします。体調を気遣ってもらうとき、相手に心配させたくない、という気持ちから発せられることの多い、言葉のように思います。お見舞いに来た友人や知人に向けての場合は、「嘘も方便」や、いわゆる「建て前」であり、日本人特有の、細やかな思いやりの心を感じます。けれど、実際には、大丈夫なことは、あまりありません。そもそも、本当に大丈夫なのなら、病院に行く必要などないのですから。そして、医療従事者の前で使う大丈夫は、それは、もう立派な「嘘」になってしまいます。

医者「お腹は痛くないですか?」  患者「はい、大丈夫です。」

医者「昨日はよく眠れましたか?」  患者「はい、大丈夫です。」

医者「今のお薬の効き目はいかがですか?」  患者「はい、大丈夫です。」

周りに気を使ったり、迷惑をかけてはいけない、という強う思い込みを抱えて生きてこられた方などは、特に、自分でも気づかないうちに、本音と違う言葉を吐いてしまうのではないでしょうか。ですが、自分がいま、どのような状態にあるのかは、「大丈夫」という言葉では、伝わらないものなのです。

『大丈夫、と言わずに、自分の本当の気持ちを、きちんと伝える。』

簡単なようで、意外に難しい事です。

エネルギー療法(ハンドヒーリング)で、このような「大丈夫」とおっしゃっている方の施療を行うと、全然大丈夫ではないことが、はっきりとわかる場合も数多くあります。ご自身が、無理していることにすら、気が付かれていない場合などは、「身体は、相当辛そうですよ。」とお声をおかけすると、「あぁ、言われてみれば、無理をして、疲れがたまっているかもしれませんね。」などとおっしゃいます。「実は大丈夫ではない」ことを認めると、それだけで、心も体も少し、軽くなるように思います。そして、一度気持ちを伝えてみると、実はそれほど難しいことではないことに、気が付けるかも、知れません。

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太陽の丘クリニック

診療科目:皮膚科・内科・心療内科

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