虫刺されという名のアレルギー、最近ひどくないですか?

緑が美しい当クリニック、自然豊かな環境ならではのエピソードも多々あります。先日も、玄関前の掃き掃除をしていたら、蚊に刺されてしまいました。突然かゆみに襲われ、こんもりと膨らんでいる左の腕を見ながら、ああ、そんな季節だなぁ、と感じました。

クリニックでも、この最近「虫に刺されて水疱ができた」とか「虫刺されの場所が赤く腫れあがって痛みがある」という受診患者さんをお見掛けするようになってきました。そもそも、蚊が人を刺すときには、血液が固まらなくなるタンパク質を一緒に注入するらしいのですが、かゆみや腫れの原因はそのタンパク質に対するアレルギー反応によるものなのだそうです。かゆみがあるだけの場合でしたら、冷やすなどしてかゆみがひくのを待てば大丈夫ですが、痛みやただれなどがあまりにひどい場合は、症状が悪化する前に医師の診察を受けた方が安心でしょう。自己判断で間違った塗り薬を使用して、症状がさらに悪化するケースもありますので、ご注意ください。受診した方がよいかどうか迷ったときは、お電話で一度ご相談されても良いかと思います。

ところで、「そういえば自分が子どもの頃、虫刺されってこんなだったかな?」との思いがよぎります。

子供の頃、夏の夕暮れ、日が沈んでもまだ外で遊び呆けるうちに、何か所も蚊に刺され、かゆいかゆいと大騒ぎをしていたものです。現在のように下水施設も整っていなかった当時、蚊は今の何倍もそこらじゅうを飛び回り、一緒に遊んだ友達たちも皆、いたるところを刺されていて、時には刺された数自慢、などもしていました。けれど、今のように刺されたところが赤く腫れあがったりただれて大変、などという人はほとんどいなかったように思います。

蚊が強くなったのか、ひとの体が弱くなったのか、はたまたその両方なのか・・・。

以前、殺虫剤と駆除される虫との関係についてのとある文献を読みました。虫にとって驚異的な殺傷能力を持つ殺虫剤ですが、中にはにその殺傷能力に耐えうるDNAを持つ虫がいるのだそうです。そして、月日が経つうちに、殺虫剤でも死なないDNAを持つ虫たちが多く生き残っていった結果、殺虫剤の効果が弱くなっていくのだとか。そうすると、その強くなった虫を駆除するために、さらに強い殺虫剤が開発され、またもやそれに耐える虫が生き残って・・・。そのようなサイクルが延々と繰り返され、いずれは人体にも害を及ぼすくらい強力な殺虫剤でないと駆除できなくなる時代が来るかもしれない、という趣旨の内容でした。それは、一方では蚊が殺虫剤によって種を絶やされないために進化をしている証拠である、とくくられていたように記憶しています。なんだか、怖い話だなと思います。

強い殺虫剤でも駆除されなくなった強い蚊。では、その強くなった蚊に刺されたために、昔に比べて皮膚のアレルギー反応が強くなっている可能性があるとすれば、その原因を作ったのはほかならぬ人類、ということになってしまうのかもしれません。

そしてこれは、感染症の原因となる細菌と抗生物質の関係にも似ているように感じてしまいます。抗生物質は、その昔、人々を苦しめた感染症の原因となる細菌を退治するべく開発された、ある種魔法のくすりでした。ただ、その薬を長い期間使い続けた結果、細菌には抗生物質に対する『耐性』というものが出来、いつの間にか薬の効果は薄れていったのです。すると、細菌を繁殖させないために、さらに強い抗生物質を開発せざるを得なくなってしまい、またもや細菌の方にも『耐性』ができてしまいます。そのサイクルは、延々と続いています。時に思います。このいたちごっこは、いったいいつになったら終わるのだろうかと。

病気を治すひとつの手段として、薬は必要です。けれど、使わずにすむものならばできることなら使わない方がいい。欲を言えば、病に悩まされることなく、薬とも無縁の健やかな日々を過ごすことができれば、それにこしたことはない。そのために必要なことが「自然治癒力を高める」ことなのだとしたら、それが一番だと思います。

ところで、私の虫刺されですがヒーリングのおかげで腫れもかゆみもすっかり良くなりました。自然の癒しのエネルギーに、日々感謝。

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太陽の丘クリニック

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