「イボ」でよかった

以前、60代の男性が顔の出来物が気になると受診されたことがあります。奥様、娘さんと、家族総出での来院でした。受診をされた後でご家族で出かけるご予定でもあるのかな?などと思いながら受付をしました。診察の順番になって、男性のお名前が呼ばれたところ、ご家族全員で診察室に入っていかれました。しっかりとした成人で、しかも男性の診察に家族が全員同席する、というのは比較的珍しいため、”あれ、みんなで診察室に入っていかれたのか、”と、若干不思議に思いました。

ひととおり診察が終わって皆さん待合に戻ってこられた時、奥さんと娘さんが「泣き笑い」をされていて、少し驚きましたが、会計をされる時にその理由が分かりました。奥様が、このようにおっしゃったのです。

「”イボ”って言われました、安心しました。主人に顔の出来物が気になると言われて、皮膚がんじゃないかと心配で心配で・・・。娘とふたりで、この何日かそればっかり考えていたのです。」とのことでした。当のご本人はニコニコされていたのですが、奥様と娘さんにとっては一大事だったのでしょう。”どんな病名を告げられても、しっかりと受け止めよう。”という、悲壮な覚悟で受診されたとのことでしたが、”イボ”だと聞かされて、気が抜けて診察中に思わず涙が出てしまったそうなのです。

とても仲の良いご家族なのだな、良い夫、父親なのだなと、この(見るからに人の良さしうな)男性を見て思いました。なんだか、素敵なお話だなと、思いました。けれど同時に、自分にとって大切な人が深刻な病気だと告げられた時に家族の思いを垣間見たようにも感じ、思わず、「よかったですね、”イボ”で。」と、申し上げました。

この方の場合は、”イボ”ですみましたが、これが本当に悪性の腫瘍(皮膚がん)などであったなら、この先、闘病生活が待っている、ということになります。そうなっった場合、思い病気を乗り越える、というのは、苦しい事や大変なことも多いものですが、家族や身近な人は、いざという時に支えてくれる大切な存在であることは間違いないように感じています。

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太陽の丘クリニック

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