自分の力を信じたい

重症の病気や、深刻な病気にかかられた方とかかわっていると、が劇的に回復するかそうではないかには、お一人お一人の個性が、大きく影響しているのではないかと、思うことがあります。特に、悪性疾患などに関していえば、この差は見逃すことはできません。なんといってもご自身の生命にかかわる問題ともなるからです。

では、どのようなことが、大きな影響因子になるのか、ということになります。クリニックで良く患者さんにお話するのですが、病気には「治りやすい人」「治りにくい人」の二つのタイプが存在しています。これが、良くも悪くもそれぞれの個性であり、また病気のその後には大きく関わります。具体的にどのような方が治りやすかったり治りにくかったりするのかというと、細かな内容は幾つか挙げられるのですが、中でも「依存心が強いか弱いか」ということは、かなり大きいように感じます。
依存とは、「他の人をたよらないと生きていけない心」あるいは、「他の人をたよらないと安定しない心」、そのように解釈していただけばよいと思うのですが、そのような他人頼みの心が強いと、どうしても回復力が劣ってしまうもののようです。。何かを決める時、なかなか決心がつかず誰かに相談をし、結果としてうまくいかなかったときに、その相談者のせいにしてしまう、というのは、依存心の強い方によくあることのように思われます。”ことがうまくいかないのは、自分のせいではない” と誰かのせいにしてしまえば、安心なのでしょうか。

他人に精神的に依存している人間は、「何々をしてもらう」とか「何かをされる」とか、「してやる」とかいうような形でしか自分を意識できない。「自分はこれこれのことがしたい」というかたちで、自分を意識できてはじめて依存心の心理を抜け出したといえるだろう。

加藤諦三 著 「安心感」 大和書房

「自分の意思で、何かを決める。」これは、とても大切なことだと思います。なぜならば、その「決めたこと」の責任は、自分自身が持つ、ということだからです。自分の行動に責任を取ることは病を乗り越えるためにとても大切なことであり、またそれが真の自立への第一歩といえるのかもしれません。世の患者さん達には、すべからく自立して頂きたいと、感じています。病気を克服するためには、己(おのれ)のつよい意志の力が、不可欠です。自分自身の持てる力を、信じてあげていただきたいなと、思います。

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太陽の丘クリニック

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