くすりとの上手な付き合い方

総合病院にいたころの話ですが、60歳代の男性が、健康診断で肝機能の異常を指摘された、ということで受診されました。その男性は、アルコールを好んで飲まれるわけでもなく、血液検査以外は、特に異常はありませんでした。こうなってくると、あとは男性からの話をしっかり聞いて、原因を特定するしかありません。

すると、やはり原因が見つかりました。それは、「水虫の内服薬」だったのです。

実はこの男性、長年、自宅近くの医院に、血圧の薬をもらいに通われていたのですが、その医院で、一度爪の水虫のことを相談されたそうなのです。その結果、その医院のお医者さんは、とても快く、爪の水虫に効くという内服薬を、処方してくれたそうなのです。その後、男性は血圧の薬と一緒に、水虫の薬をもらうようになり、ずっと飲み続けていたそうなのです。その間、実に5年間。

水虫というのは、真菌(カビ)で感染する皮膚病です。どんな人でも感染する可能性のある、身近な病気ですが、なかなか治りにくいのが、難点です。このため、かなり強い薬を使わざるをえない、一度かかると難儀な病気なのです。特に、爪の水虫は塗り薬ではあまり効果がないため、きちんと治療するためには、内服薬がよく使われます。しかし内服薬は、肝臓に副作用が出やすいことが知られているため、定期的なチェックを行うことが必要です。ですが、この男性は、特に検査を受けることもなく。5年間水虫の薬を飲み続けた結果、肝臓に異常をきたしてしまったわけです。当然、この男性には、ただちにその内服薬を飲むことは中止することと同時に、専門の皮膚科を受診することになりました。

水虫の薬に限ったことではありませんが、薬というものは、その効果が高ければ高いほど、副作用も強いものが多いのです。なかには、もともと病気のために、薬を飲んでいたはずが、その薬の副作用が原因で別の病気を発症してしまう、というようなこともあります。ご自分の飲まれている薬のことは、よくよく知っておく、というのはとても大切なのです。「作用」も「副作用」も、十分知ったうえで、薬を飲むことを心がけて欲しいものです。同時に、その薬は、今の自分の体調にとって本当に必要なものなのか、しっかり判断して頂きたいと、思います。

太陽の丘クリニックでは、薬をなるべく使わずに、自然治癒力を高める診療を心がけています。お薬の、内服や減薬方法に関する相談も、承っています。「この薬は自分にとって本当に必要なのだろうか・・・?」「くすり、飲み過ぎのような気がする・・・。」などという疑問や不安をお持ちの方は、一度ご相談されてみてください。

ブログランキングに参加しています。                          応援クリックをお願いします。励みになります!

                

お問い合わせは、こちらから

太陽の丘クリニック

診療科目:皮膚科・内科・心療内科

療時時間:10時~12時 14時~18時

休診日:火曜日(土日・祝日も診療を行っております)

TEL:092-663-2100 (予約制)

当院はご予約がなくても受診をすることができますが、予約の患者様を優先しております。 当日でもご連絡いただければ空いている時間をご案内させていただきます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする